「たまのごほうび」 2話 : 噂の出どころどこ?

「たまのごほうび」 2話 (別冊マーガレット10月号)

別マ発売から一週間以上立ってしまいましたが、
気を取り直して感想を書いていきます。

  • 前回のあらすじ

主人公の三ヶ田かの子は「男子とエロい事したい」という熱い思いを抱き、
高校進学を機にそれまでの女子校から共学校に通うことに。
隣の席になった玉緒くんというちょっと変わった天才男子が気になり始め、
肉体的にも興味が出てきたということで、手を触らせてもらうことになるが、
自身が欲していたのは単なる接触ではなくその言葉の先にある心の触れ合いだったと涙ながらに気づくのであった。
うーん、星谷かおりスタイル!
ヒロインは第1話で泣かせて心情を語らせるべし!
玉緒くんがかの子に後ろからスッと近づき「昨日触ったら荒れてたから」とハンドクリームをつけてくるという、
幽白の鴉みたいなノリで1話を微笑ましく締めるのもポイント。

  • 今回のあらすじ

今回は玉緒くんをずっと見つめてはうっとりしているかの子に対して、
小中以来の親友のしーちゃんが「雛鳥が親を認識する際の刷り込みなのでは?」*1と心配することから始まる。
親切にしてくれる学校の男子生徒に「男子ってなんて罪な生き物なんだろう…!」といちいちときめいたりするも、
玉緒くんは自分の中でやはり特別な存在だと気づくのであった。
そんな折、かの子は、「誰とでもホイホイ付き合う」って噂を聞きつけた男子生徒から校舎裏で交際することを迫られてしまう。
しかし、通りかかった玉緒くんが助けてくれるのであった。立ち去って行く男子生徒の捨て台詞に対する玉緒くんのフォローも素敵!
その後、いつも玉緒くんが校舎内で群れている二匹の猫に、「たま」と「みけ」という名前をつけ、
二匹が絡み合う姿を見てかの子は興奮するのであった。


新連載の第2話ということで、起承転結で言えば承。
話が転ずるまでの繋ぎというか、作品全体の空気づくりというか、とりあえず場を温めとこうみたいな話数である。
作品の空気感というか世界観ってのは、こういう時期に決まると思っているので、個人的には好きな話数。
その空気感だが、今回で言えば、主人公たちを見守っている大人として、先生が物語に関与することがよかった。
個人的には先生が「お前、三ヶ田と付き合ってんの?」とからかうのではなく、フラットに聞いてくるこの感じ、
大人との対等な会話という感じでよいなと思った。
中学校というところでは、生徒の人格は認識されることなく幼稚園の延長(いや、ベビーシッターか?)で応対されるので、
高校に入学したときは「先生に人間性を認められたうえで会話ができる!」と感動した記憶がある。(隙あらば)

ストーリー的にはとりあえず一点気になってて、「ホイホイ付き合う」噂の出どころって、どこからだ?
いや、これまでの漫画・アニメ・映画経験からすると、どうみてもしーちゃんなのだが、、、二人が衝突する展開はくるのだろうか…?
しーちゃんどう見ても強キャラだし、その展開はあまり見たくはないなあ…

  • 未回収の伏線等

・玉緒くんの「嫌なことだって忘れられないし…」(1話)
・「ホイホイ付き合う」噂の出どころ(2話)

*1:そんな台詞は作中にはない