「たまのごほうび」 3話 :宿泊研修回その1!

「たまのごほうび」 3話 (別冊マーガレット11月号)

  • 前回のあらすじ

玉緒くんをずっと見つめてはうっとりしているかの子に対して、
小中以来の親友のしーちゃんが「雛鳥が親を認識する際の刷り込みなのでは?」と心配することから始まる。
親切にしてくれる学校の男子生徒に「男子ってなんて罪な生き物なんだろう…!」といちいちときめいたりするも、
玉緒くんは自分の中でやはり特別な存在だと気づくのであった。
そんな折、かの子は、「誰とでもホイホイ付き合う」って噂を聞きつけた男子生徒から校舎裏で交際することを迫られてしまう。
しかし、通りかかった玉緒くんが助けてくれるのであった。立ち去って行く男子生徒の捨て台詞に対する玉緒くんのフォローも素敵!
その後、いつも玉緒くんが校舎内で群れている二匹の猫に、「たま」と「みけ」という名前をつけ、
二匹が絡み合う姿を見てかの子は興奮するのであった。

  • 今回のあらすじ

宿泊研修で玉緒くんと一緒の班になったかの子
事前準備に玉緒くんと買い物に行き実質デート!
玉緒くんとの妄想を口から漏らしてしまうかの子だが、
卑猥な妄想をも受けいれてくれる優しさにときめくのであった
宿研ではクラス対抗の大なわのレクリエーションがあり、
2組は天才・玉緒くんの作戦で挑むことに
大なわの前に玉緒くんが応えてくれて「玉緒くんだいすき」ってなってるところは名シーンだなあ……
しかし、玉緒くんは運動ができないので、結果はなんと0回
さぞ重苦しい空気になるかと思いきや、玉緒くんのギャップに、
クラスは和やかになるのであった
ちなみにかの子的には「運動できないとか逆にエロイね!!」とのこと
みんなより早く床につこうと、一足先に部屋に戻ったところ、
なんとそこでは玉緒くんがベッドで寝ていた!
人がやってくる気配を感じ、焦ったかの子は玉緒くんのベッドにもぐりこむ!
しかし現実は非情である
大なわで目立っていた4組のイケメンに布団をはぎ取られ、
かの子と玉緒くんは見つかってしまうのであった……


11月号では掲載順前から5番目となかなかよい位置
今回、研修旅行という名前ではあるが、まあ、修学旅行のような感じである
では、修学旅行回のフォーマットを組み立てをやるのかというと、多少捻ってきている印象
かの子からすると、そもそも宿泊研修の位置づけは「学校外の玉緒くんを24時間見れちゃう」であり、彼女自身は単なる傍観者の立場であったのだが、
一緒に買い物に行き玉緒くんと過ごす日常に思い馳せたり、クラスメイトに応援されたりするうちに、
「宿研中に急接近…?」ゴクリ となっていく流れがよいなあ
「夏休みだからひと夏の経験!」とか「クリスマスだから彼氏!」のようにイベント主導で登場人物をドライブしていくのではなく、
丁寧な描写の積み重ねで、あるべき姿に無事着地していく感じ
で、12ページ後には同じベッドで同衾させて、って、そっちの急接近を先にやるのかよ! という落ちのつけ方も星谷かおりスタイルですね

ところで、大なわレクってなんなのだろう。漫画で大なわしてるところを初めて見たような気がする
なんかもう少し派手なレクがあってもいいんじゃないだろうか。クラス対抗バスケとかで良かったんじゃないだろうか
……というのも、昔体育祭で大なわをしたときに、4回目くらいで引っかかってしまい、
クラスのみんなからめちゃくちゃ怒られたということを思い出したからである(隙あらば)

しかし、しーちゃん気になるなあ。
この子との回が序盤の山場になるんじゃないかなあって予感している……。

未回収の伏線等
・玉緒くんの「嫌なことだって忘れられないし…」(1話)
・「ホイホイ付き合う」噂の出どころ(2話)
(3話はあんまりなかったかも)