日記(2020/10/02)
- アニメ版「思い、思われ、ふり、ふられ」を見た
おお、すごい。実写映画版と全然違う! 話の道筋自体はだいたい同じなのに!
実写版は朱里みたいなリア充を観客として想定している感があったが、
こちらは由奈のような少女を想定していて、彼女たちが入り込みやすいようになってるなあと
そういう全体プランだったからか、メルヘンな演出が多かったなあという感じ
物語冒頭の、マンションで由奈と朱里が出会うところで、それが顕著に表れていたかと思う
最後の引きでのカットや、由奈が振られた後に朱里に抱き着くシーンでの無言の芝居が、映画としてかっこよすぎましたね
最後のカット、もう7分くらい見ていたかった
- 冒頭の代々木上原駅での芝居! ああ、作画アニメじゃん! と思わせるそれ。俺も紅茶のケーキが食べたいぞ!
- 代々木上原ってハイソなイメージの街で、親同士の再婚とか家庭内不和等が起こる本作のイメージとは重ならない(偏見)。山本家の両親って双方とも田舎出身なのだが、再婚でパワーカップルになって収入的に安定したので、代々木上原に越してきたって感じにもとれる
- 東京の閑静な高級住宅地が舞台と分かると、「この物語が社会というマクロな構造のどのあたりの出来事なのか」といったことを考えてしまうの駄目だなあ。極端の表現すると「ああ、やっぱり恋愛ってこういうおしゃれタウンの富裕層のお遊びなんだなあ」という感じか。嫌な大人になったものだ。「セーラームーン」とか見れなくなってるかもという説が浮上してきて死にたい
- 乾くん! 高校生にして小津映画が分かるのかよ! ていうか後夜祭で小津映画を流すって何事だよ! もっと当世に流行ってる恋愛映画とかじゃないのかよ! 図書館で読んでいる本もすごいし、映画オタク感がバグってて笑ってしまった。後夜祭で解説することにならなくてほんとうによかったと思う
- ローソン店内の商品が、ぼやかされてはいるがそれと分かるレベルで現実と同じだった。こういう見せ方も画面が締まりますね
- 理央と由奈の外階段でのシーン。階段が背景動画が一気に動き出すのは、「オトナ帝国」を思い出す(と、思って今見返してみたらあんまり似てなかった)。ここでのハイライトは、やはり良かったですねえ
以上