日記(2021/03/10):「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見ました

最近はめっきりインターネットをしないので、事前情報は特になしで見に行きました
公開自体が、なんか知らんうちに始まってたなーという印象。待ちわびていたという感じではなかった
今タイトルを打ち込んでて気づいたけど、ヱじゃなくてエなんですね。内容的にもそりゃそうだ、という感じ

話はすでに知っていたというか、ファンみんなが暗黙に知っていたことを原作者が直々に描いてくれたというのが第一印象ですかね
ただ、ここまではっきりとした内容になっているとは想定してなくて、庵野秀明の「エヴァ」の解体作業を見ているようで、思うところはありましたね
作品の内容になぞらえてみると、自己開示をすることが怖かったシンジが大人になったこととリンクしているなあと
--> (追記)
言葉にしてしまえば簡単で陳腐な感情なのだろうけど、それを決して言葉にしないというのが「エヴァ」かなあと思っていたんですよね
「破」の初見時はシンジ君がSSでのスパシンみたいな感じになったように見えて、その分かりやすさが嫌で、
「なんじゃこりゃ~~~」と拒否反応がありました(我ながら若かった:帰り道でめちゃくちゃ荒れてたけど、一緒に行ってくれた友人たちには本当にすみませんでした)、
一方で、今回の分かりやすさ・普通さには特に拒否反応はなかったですね
根本的な理由としては、私自身が「エヴァ」に思い入れを持つこともなくなったということで、なぜそうなったかというと作品のテーマを借りれば「現実に生きて」しまっているからなんでしょうね


前半の稲作・農業してるあたりを「∀ガンダム」っぽいなあと思って見てたけど、後半のほうがむしろそうでしたね
シリーズを総括的に完結させようという試みとか、旧作の画面が投影されたりとか、いや~やっぱりこういうところに行きつくんですね…
富野が「∀」を完結させたのが58歳の時で、庵野が現在60歳…

まあ、内容的な感想としてはそんなところ。感想としてはよくある感じなんじゃないかな
以下、個々の所感

  • 本作の総作監って錦織敦史なのかよ! いや俺「グレンラガン」じゃなくて「エヴァンゲリオン」見に来たんですけど! でもこれもよかった。この絵でアスカを動かすといいっすね~
  • 「これまでのヱヴァンゲリオン」もここで初めて見たんですが、なんかYouTube時代の編集センスというか、「3分でわかる~」みたいな。事前に知らずに劇場で初めてこれを見るとギャグかな? 感がすごい。しかし序なんて13年半ほど前なのに、昔って感じはしないですね。今回の「シン」と並べても違和感がない。「新訳Ζ」作り直してくれねえかな

--> (追記)
うっかりYouTube時代と書いてしまったが、よく考えたら「エヴァ」ではこういうよくわからない編集は以前からやってたか。テレビ版14話とか(話数の漢数字表記はめんどうなので勘弁)

  • のっけからパリ上空での戦闘が面白かったですね。唐突なUSBディスは要るのか…
  • ああ、なんか最近アスカが好きかもしれない。俺ワンダースワンってやったことねえんだよな
  • 今回も艦隊戦で「ナディア」の曲流すんですね。この曲やっぱ暑いですね
  • 話の細部は全然わかってないですね…。術語はさすがについていけない…。下敷きにしてるはずの聖書も知らないからなあ
  • 梶さんがヘリに乗り込むところなんて「Q」にあったけ? これはここが初出でいいんですかね。あまり見返してないからわからない…
  • マリが数えながら敵を倒してたのはサイド6沖でのアムロ的なそれかと思ったら、エヴァのナンバリングだったのか…。新劇でエヴァが増えて、何がなんだかわかってないっすね…
  • ゲンドウと戦うパートは実相寺リスペクトが強すぎて草。ずっと笑ってた。ミサト家での戦闘はもちろん、第三新東京市モデリングも特撮のセットみたいになってて笑ってしまう。何を見せられてるんですか!
  • 裏宇宙? でのくだり、私の中では「CROSS†CHANNEL」の送還パートと被りましたね…。「観測」してしまったな…
  • イデオン」のテレビの後に劇場版が作られず、20年くらい経って完結編が作られたらこうなるのかなと思いながら見てた(典型的富野オタク感)
  • 宇部新川駅の近くってめっちゃ宇部興産の拠点が広がってるんですね。道路も広くていいですね。海沿いの町という感じ
  • 「名誉特技監督 増尾昭一」に泣くよね
  • この後に全然違う人が「エヴァ」を作るようになってようやく完結、という感じもしますね。誰かやらないのかな

追記

  • そういえば、最後に実写になるのは「SSSS.GRIDMAN」で最近見たなと思った。あれはキャラも実写だけど