「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」13巻:面白かった!

ヒッキーとゆきのんの関係は黒須太一支倉曜子を下地にしてるなあという感想だ(唐突
太一が新川邸虐殺を一人で成し遂げたのに対応するのが、本作の6巻、7巻なのだろうか
粗があるなとは思うけど初見ではそう感じたなあ

と、いうわけで「俺ガイル」の新刊が1年ぶりに出ました
前回の12巻刊行時は2年ぶりだったので、刊行ペースはマシになってはいるのだが、それにしたって遅い
青春ラブコメを謳ってるからには、中学1年生が高校を卒業するまでには完結してほしい
青春現役世代への責任があると思う
作者の渡航氏は、「俺ガイル」が当たったと見るや話を畳む前に一旦本作を放置し新たな鉱山を探しに別作品を企画・主導していたという経緯があり、要するに、私の中での印象は非常に悪い
クオリディア・コード」「ガーリッシュナンバー」がなかったら、2016年には終わっていたはずなのだ
……と思っていたが、よくよく考えたら2015年はBDの特典小説を書いてたりするので、「俺ガイル」をないがしろにしているというわけでもないのだが……
ただ、本編の完結を基準として、期間的コンパクトに提供すべきなのでは? と思うけどなあ…
今後の展開は、次の14巻で完結して同時に映画化発表なんだろうなとは思っている
そういうのもあって、こういう刊行ペースなのか?

面白かった
刊行ペースが空くので前巻の話など覚えているはずもなく「プロム…?…ああ、あの頭上から豚の血をぶっかけられるやつ……」「ていうか著者近影からアイカツネタ? は?」というローテンションで読み始めるものの、対決宣言したあたりからは面白くて読んでしまった
前巻までは、ビジネスのあれこれが出てくるたびに「高校生が知るわけねえだろ」と毒づいていたのだが、それはもういいかな
フィクションの登場人物が、実際の年齢に見合った精神性を遥か凌駕していることに今更ケチをつけているようなものだ
「俺ガイル」は入れ物は青春に悩む高校生なのだが、考えや態度が成熟しすぎており、そこにティーンの潔癖でめんどくさいのを混ぜた風合いで、そこが独自路線って感じかな
「今の俺の考えに、青臭さを振りかけてみたら、どうドライブするだろうか?」という一種の思考実験なんじゃないかなと思っている
発想としては逆シャアみたいなもんか? いや違うか

細かいところは既に忘れてきているのだが、、、
「俺ガイルanother」の存在や今回表紙を飾ったことからし約束された滑り台行きヒロインの名を欲しいままにしている由比ヶ浜結衣さんとネカフェで席選ぶくだり、めちゃくちゃよかった…
ふつうの高校生っぽいラブコメ、うまいんだよなあ…
ガハマが可愛かったとはいえ、私はゆきのん派なので、最後のやり取りは読んでてマジで死ぬかと思ったぜ…
ただ、物語の予想としては八幡は誰ともくっつかないよ派なので、ゆきのんを救済しつつ、八幡自身は元に帰っていき、また全キャラの今後に想像の余地を残すような、そういうエンディングで頼む! (エゴだよそれは!)