日記(2021/09/04)

映画『孤狼の血 LEVEL2』公式サイト

前作「孤狼の血」の時点で、(昔の言葉で言うところの)原作レイプな作品だったのですが、思い返すと暴力要素をマシただけで原作小説の映像化としてのヤクザ映画の体裁は保っていた
が、今回はヤクザ映画というより完全にバトル映画
前作は一方的な襲撃シーンはあれど、どちらが死ぬか分からないようなバトルシーンはありませんでしたが、
今回は手錠をはめられた状態の主人公が、日本刀を持った敵と戦うというバトル漫画なシチュエーションで戦います(しかも解錠することなく主人公が勝ちます。マジで意味が分からない、強すぎる)
原作シリーズがあるとは思えないくらい自由にやっていて、端的に申し上げるとこれは二次創作です

でも私にとって、見たかった「孤狼の血」はこれだったなあ、とかなり楽しむことができました

まあそもそもタイトルがおかしいとか、
(「LEVEL2」って!? こんな横文字がヤクザ映画のタイトルに入ることないでしょ! と思ったのが発表時。しかしすぐに「孤狼の血だから仕方ない」「白石監督なら仕方ない」的な納得と諦念に至ったのであった。これ二次創作ですからね、外から文句をつける話ではありません)

ヤクザ組織や経済ヤクザの要素がギャグ・戯画的なところとか、
(お遊びで社長として再登場する吉田は、完全にギャグ落ちしてシリーズ中で死なない枠を獲得していていやこれアニメじゃんって。経済ヤクザ側に強い奴が居ないから、陣営の存在感が無だ…。すだれにぶつかって去っていく吉田鋼太郎とか、もうこれはギャグですって言ってるようなものじゃねーか!)

ナレーションでメタ的なギャグをぶっぱなしてくるところとか、
日岡が瀬島さんに打ち明けるシーンで入る二又ボイスはマジでヤバかった。なんでみんな笑ってないの!?)

映画の完成度としてこれはどうなんだ? と思われるところはかなりあったのですが、個人的には気になりませんでした
白石監督作品のファンですし、私が見たい映画の方向性とやはり合致しているところがあるので

本作での鈴木亮平と、「ひとよ」での鈴木亮平を繰り返し交互に見たら、頭がおかしくなると思うので、ソフト化されたらやってみたいと思います!

順当に考えると次回は「凶犬の眼」の映画化ですが、また原作と異なる着地をすると思われるので、「暴虎の牙」とつなぐために「LEVEL3」をやるんじゃないですかね
「虎狼の血」シリーズは、漫画媒体でも展開しているように、商業的にやれるところまでやるんじゃないかと思ってます

上記のようなオタク活動もしたのですが、「孤狼の血」の記事を書いたら疲れたので、箇条書きまでにとどめます