日記(2020/03/15)

  • 「22/7」の10話

1クールアニメの物語が収束し始める回が好きですね
映画のストーリーがクライマックスに向かい始めるのと同じ空気を感じる
毎週25分弱の放送を追うのは、録画した映画を毎日小間切れに見ていくのに近いと思う
1クールアニメは長めの映画
というのはサトジュン監督も言っていて、私の肌感としてもほんとうにそう思うところだ*1


今回は、初見の印象だと、絵コンテがめっちゃロジックぽくてかなり好みの回でした
こういうコンテは確実にどこかで見たことあるけど……と思って、クレジットでああ金子伸吾氏なんだと腑に落ちる感じ
特に壁の前でのメンバーと合田のやり取りは本当に良かった
物語が一気に進展する回のOP明けで、こういうカットの積み重ねがあると、ああ、この回は違うぞと思わせてくれるよなあ
みゅーみゅーの「私の大切なもの…」で譜面台を映すとことも結構好きだな


話はかなり気になるようになってきた
私は当初、ナナニジの中二病的?尾崎豊的?世界観に全く馴染めず、1話で「ムズイ」を聞いた時も、その詞に正直辟易としていた
3話のお当番回以降の、各キャラの掘り下げが進む展開が好みのものだったので現実のユニットに関する情報を収集するようになると、このアニメがナナニジの世界観そのものをアニメ化するものだと分かり、すんなりと受け入れられるようになった
「自分と他人」とか「子供と大人」とか、そういう対立を語る作品は普遍的だとは思うのだが、年を取るとやはり、そういう世界観に入る込むのが大変、というのを実感したな……
とはいえ、オタクとは感性に生きる人間だと思っているので、勝手に大人になったつもりで、勝手に辟易とするのは、今思えば感性の退化だったわけだ!
クライマックスでは、OPの展開をやると思っているんだけど、ここまでの物語を踏まえたうえでメンバー全員の疾走からの集合&夜明けを見てみたいですね! 王道!


以下は細かい感想
絢香ってあぐらかくキャラだったんだ? 解散が受け入れられないことの表現? いや平時もふつうにあぐらかいてる感じもあるよな、どっちだ?
・解散会見の記者たちの物言いが「キンプリ」のそれに近くて草!
・解散会見のパカパカきついんだけど……。現実の謝罪会見なら明滅を断るテロップが出るけど、これも出していいくらい
・ずんちゃんの謝罪会見の台詞が棒読みで草! 「不徳の致すところ」って難しい言い回しだから仕方ないね
・上野をぶらつくみうの格好は、映画の序盤で主人公からスリをしようとするも結局仲間になるクソガキみたいな感じ。ニコルと一緒に路地裏にいる姿が妙に決まっている
・あか姉の母がやはり若干の毒親っぽい感じ?
・ずんちゃんの両親もずんへの接し方変だよな?
・久々の「空のエメラルド」! この曲はアニメナナニジで描かれる(であろう)ことを端的に表現していると思っていて、聞くと胸が締め付けられますね



  • 「別マ4月号」の「素敵な彼氏」が神回だった

桐山くんのスマホが復活したと思ったら、余裕のあるはずの桐山くんがまさかの連投ニキになって、思いの丈をぶちまけるというめっちゃ俺好みのやつ!
演出は「HUNTER×HUNTER」の蟻編のラストのような読後感!
これ作中だと明らかに描写されてないけど、既読がついてるのを確認しながら連投してるんだろうなあ……
桐山くんがかっこいいと思うのは、「銀英伝」のヤンがかっこいいと思うのと同じ感覚だな
やれやれ系とかダウナー系はいつまでも憧れるものだなあ

*1:サトジュン監督が、もっと明確に「1クールアニメは長めの映画」と仰っている記事を見た記憶があるんだけど、今回見つけられなかった